2012年11月30日金曜日

災害に遭ったときの備えセミナー

文字ばかりで、詰め込んであって読みづらいかもです。
でも、最後までぜひとも読んでいただきたいと思います。



皆さんは、災害に対しどんな意識がありますか?

11月月28日(水)、越前市商工会で、
福井大学医学部看護科教授 酒井明子氏を講師に迎え
「災害に遭ったときの備え」と題したセミナーが開催されました。

平日の夕刻ということもあり、大勢の参加者では
ありませんでしたが、とても興味深い、
できれば中学生以上のたくさんの人に聞いてほしいお話でした。







酒井先生は、国内外の被災地に数多く出かけておられ
被災状況、被災者を目の当たりに見ておられます。
いまもその活動は続いています。
その経験から、
・被災時に何をすべきか
・被災後に何をすべきか
・災害時のための知識と準備
・東日本大震災にみる被災者と状況
などのお話がありました。

例えば
・被災直後すぐに避難所へ・・・ではなく
 災害の種類・被害の大きさなどによってはそこへ留まり
 状況をみて、情報を得て速やかに指定の避難所へ行く。

・必要最低限の防災グッズをチェック・準備しておき
 自分にとって必要な持出品をリストアップし
 すぐ持ち出せるようにしておく

・コミュニティが無くなった場合の事を考え
 日頃から近所とのコミュニケーションをとっておく。
 また他の地域とも連携をとっておくのも大事である。
(被災初期には自衛隊・医療・レスキューは来ない。自警団など
 地域の連帯感が重要になってくる。近所の情報提供「〇〇さんはどこの
 部屋」等の情報によって助けられる命もあるため)


対象者別の問題
入院(通院)患者 既往症の把握、緊急性のある薬剤把握、悪化予防
            透析患者の施設手配、その状況下での健康の維持の不可
高齢者       食事水分摂取、義歯の状態、認知症の把握、排泄状態
            外傷、低体温、避難所の環境、社会福祉との連携
母親(妊娠中含) 妊婦の健康状態・保温・陰部の清潔・栄養摂取、分娩
            授乳のプライバシー
子供(乳幼児含) ミルクや哺乳瓶・離乳食・オムツ不足、学習の機会、こころのケア
            PTAや教員と連携し親が死亡時の場合の伝える時期、あそび空間
被災したことによって
 精神障害を起こした者別の健康問題
            それぞれした体験に差があるということの認識(家が全壊した・しない)
            被災の格差による葛藤や罪悪感(家族を失った人・生き残った人)
            物資を分配したいが家族事情を考えるとできないことからの罪悪感
            物資を分配したがために自分の家族の分が無くなり後悔している


お年寄りは怪我や健康状態に自分で気づきにくい。
子供は元気そうに見えるが不安やPTSDによる
将来への影響など・・・・・考慮する点もたくさんあります。






また、ボランティアを受ける、する際の注意点も挙げられていました。

誰でも言いますね、「何をしましょうか?」
そうすると相手から、「えぇと・・・大丈夫ですよ。」
と返ってくるそうです。
でもその方は、本当に大丈夫かと言えばそうではなくて、
ご自分でも混乱しているから何から手を付けてもらえばよいのか、
また相手にしてもらいたい事の説明をどうしたらよいかがわからなくて
つい大丈夫ですよ、という返事になるそうです。

「〇〇をこうしたらいいですか?〇〇をこうしましょうか?」
と尋ねると、
「そうですね、お願いします。」
という返事がくるそうです。

何が協力し合えるか・・・を考えないとお互いにストレスになる、
ということも、ボランティアの際の注意点だというのです。

災害直後は精神が興奮状態にあり、何かしら頑張れる。
でも、一週間、一か月、数か月と時間が過ぎていくと
虚脱感に襲われたりと脆弱さが出てくる。
そんな時、外部ではなく家族や友人、知人が支えとなってくれた、
頑張れた・・という声が被災者の多くから聞かれたそうです。

先生自身も福井県が豪雨の被害にあったとき、
「地元で起こる災害のストレスがこんなに大きいものとは。」
と話されていました。



先生は災害に対し重要なことは
●私には関係がないわ・・ではなく、現地で何が起こっているかを知ることが、
 自身の備えとなる。知識を得ておく。
●住んでいる地域の状況(問題)を把握しておく。予測できることがある。
●一人一人が「生きたい」と強く思うこと。
であると話されていました。


最後に、参加者から
「地域事情に沿った、地区別による足元からの訓練が必要」
などの意見が出され、また先生からも
「ワンパターンな訓練が繰り返されている。ボランティアセンターなど
 地域の団体で工夫し、すぐに立ち上がれる自信をつけることも必要」
との意見も出されました。


参加してよかったと思いました。
周りでこのような機会がありましたら、ぜひ参加してみてくださいね。





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