2013年8月26日月曜日

山川製紙所さんを訪問しました!

大滝地区の山川製紙所さんを訪問しました!

山川さんでは主にお酒のラベルや和菓子の包装に使われる装飾和紙を手漉きで製造しておられます。
 
 
染められたり、あく抜きされたりして、原料の楮の色に変化が付けられています。

 
 
 
これらが液に投入されます。どんなふうに混ざり合うのか楽しみです!

 
この木枠に、簀「す」(紙漉き専用の簾)を置き、固定させて紙漉き開始です!

 向こうから手前に向かってざばっと。

揺らして液を均等に。手際が良いので見逃すところですが、結構な重さになっているはず。
 
たくましい腕の筋肉を見れば分かります。
 
漉きたての状態。まだ紙というよりとろろ昆布のような状態です。
 


 綿100%の布を敷き、
 
水を
たっぷりかけたら、

手前から慎重に漉きたての紙をその上に寝かせます。

 そして、簀だけはがしてゆきます。気持ちよくはがれます。

この簀をちょっと持たせていただきましたが、片手ではぷるぷるするほどの重さ。
20枚を休みなく漉き続けて、重ねてゆきます。
 
 
そして脱水。
 
脱水後、まだ湿っている状態。綿100%の布は綺麗にはがれます。


一枚一枚高温の鉄板に広げて乾燥させ、


手漉き和紙の完成です!高級感があって、おしゃれでかっこいい和紙です!

この段階ではこの和紙が何に使われるのかは分からないそうですが、
これからお酒のラベルや和菓子の箱に注目してしまいそうです。

息の合った作業が印象的な山川製紙所の皆様ありがとうございました。

2013年8月1日木曜日

1500年の伝統を駆使した究極の白無垢「越前和紙乃無垢」

イサムの漉き織さんが提案する究極の和のウエディングをご紹介いたします!

「漉き織」とは「紙漉きの技術」と「織物」を組み合わせた複合素材のこと。

ご覧のとおり混じり気のない無垢な白色!これは婚礼衣装にぴったり!
ということで漉き織の白無垢「越前和紙乃無垢」が誕生しました。

そして注目なのはその綿帽子を新郎新婦二人で漉いた漉き織で作れてしまうというところです!これぞ究極のオリジナルウエディング!

その紙漉き現場にお邪魔しました。
普段なかなか入ることの出来ない紙漉きの現場。新郎新婦さんも緊張の面持ち。


まずは伝統工芸士から作業の工程を説明していただきます。


縦と横に振る単純な動きのようですが、全体が均等になるように漉くのはなかなか難しい。。
でもちゃんと工芸士の方がついてくれているので安心です。


「落水」という伝統の技法で紙に水滴で水玉模様を施します。オリジナルのデザインがここで生まれます。


納得できたところで生地を布の上に置いて脱水します。


脱水したらその上に天然素材のスフ布を乗せて、もう一枚漉いた和紙を乗せて挟みます。


これを巨大ロールドライヤーで乾かして反物が完成!そして綿帽子へと仕立てに向かいます。
着物の方は11メートル程の長さになるため、プロにお任せを。

同じ「木」を原料とする和紙とスフ布は互いに受け入れ合って剥がれることはありません。新郎さんと新婦さんの漉いた紙がぴったりとくっついてなんとも縁起が良いですね!


仕立てあがった着物の内側にはお二人に結婚式の日取りとお名前を署名していただきます。


  
和紙のしなやかさと神秘的な雰囲気が花嫁さまにぴったりです。
究極の白無垢「越前和紙乃無垢」でより二人の絆が深まったことでしょう!


伝統を大切にしたい方、手作りが好きな方、ナチュラル素材に惹かれる方、福井が好きな方!おススメのウエディングです!