2012年12月4日火曜日

ヨシを使った和紙 山田兄弟製紙㈱さんに行ってきました

越前市といえば、今立といえば越前和紙。

このブログでも越前和紙の取材を何件かしました。
今回は、機械漉きの和紙の会社を・・・と思い、
山田兄弟製紙㈱さんにお邪魔をしてまいりました。



山田兄弟製紙さんは環境に良いヨシ紙を製造しています。
河川敷に生えるヨシを原料とし、社長の山田晃裕さんを始め、
社員総出でヨシの刈取りを行い、製造までを一貫して行っています。



奥さんの案内で、「すみませ~ん」と中へ。

 

 
「うちは古新聞や漉いた後の余った紙など、古紙をリサイクルしています。」
と工場見学開始。


パルパーと呼ばれる窯に入れられ、原料(古紙)のかくはん開始。
パルパーとは家庭でいうとミキサーみたいなものです。

 


この窯は雲華紙の原料を入れています。
雲華紙の原料は古新聞なのでこのような色をしています。
古新聞が原料になるとは・・・・・
漂白剤は入れません。                      (雲華紙とは? 説明は後で)






こちらは雲華紙のビーター。
叩いてモケモケにする機械。
      ↑
  (奥さん語録)




こちらは白い紙、他の紙のビーター。
雲華紙とは違いパルプを原料にしているので
全く違う様子ですね。


機械漉きなので、原料が通るパイプが何本もあります。
今漉いている紙と違う色の注文が入ると中を全部洗うそうです。


一言に洗う・・・というのは簡単ですが、
こちらを見てください。

 
こちらは上の写真のビーターの後ろ。
紙を漉いていくシリンダー周辺です。
いっぱいパイプがつながっているの分かりますか?
このたくさんのパイプも全部洗浄するということです。
 
3~4日かかってのパイプ掃除。
年末の大掃除ではありません。相当過酷ですよ。
「掃除は大変だけど、お客様あってのことだから~」
と奥さんは言っておられましたが。
表には出ないモノづくりの苦労のひとつ。
 
とにかく不純物の除去には気を使います。
除去の工程は何度もありますが、
シリンダーに巻いていく直前、上に振るいみたいなものがあって
また最終ぶるぶるブルブルして漉いていきます。
 
 
 
漉場にあるシリンダーを見てて思ったんですが、
「シリンダーには柄が入っていない・・・
 どうして柄が入った紙ができるんだろう・・・」
 
すると奥さんが「これを巻くの」
 
 
と言って上の写真のを見せてくれました。
絨毯ではありません。細かい金網みたいな感じ。

製品のひとつ、漉きあわせという紙を漉いていくとき、
シリンダーを左右に2本使用し、1本にはこれを巻く。
表の柄部分には原料が付かず、網部分につくと。
2本目には 裏の紙としてシリンダーに何も巻かないのではなく、無地を巻きます。
合わせると絵柄のついた漉き合わせ紙ができる。

                     漉き合わせ紙とは・・・・・
                      色の異なる紙を裏側に漉き合わせることで
                      同じ絵柄・文字でも様々な色の紙をつくることができ、
                      色彩豊かな紙に仕上げた紙です

下にあるシリンダー見えますか?
こんなふうに2本で漉き合わせをします。
 



 
「なるほど!これか!」と
一人納得してしまいました。
 
手漉きは色づけなどで絵柄や漉く厚さで違いができますが、
機械だから想像ができなかったんです。



ちょっとこちら見てください。
何やと思いますか??
 


 
これはシリンダーに巻いてある状態なんですが、竹でできてるんです。
すごーく細くて、薄い!

残念ながら、日本でこれを製作できる職人さんが
恐らくもういらっしゃらない・・・
奥さんは、「ちょっとでもほつれたら即補修!」と
それは大事に大事にされています。
愛すべき作品を生み出す道具です。
 
 
                いろいろなヨシ紙など
山田兄弟製紙さんの和紙はこちらをご覧ください
 
 
 
写真撮るのが難しいほどのおおきなドライヤー。
中は高温になっています。
この中で一回転すると・・・
 
 
紙が乾かされ、そして出てきた紙を巻いていきます。 
 
 
 
全部写るように撮れば分かり易いのですが、
なにせデカい機械、無理です。 
 

ちなみにこの巻いているのは、雲華紙(うんかし)。
雲華紙とは、ふすまの裏に使われている紙。
むかーしふすまを破いたら、ばあちゃんが
新聞紙貼っていたな・・・・
そう考えると原料が新聞っていうのは理にかなっているというか
その通りというか・・・

この雲華紙をつくっているのは日本で2社だけ
 近年はふすまのある家って少なくなったため。
張り替えもなかなかしないものですしね。
でもふすまって「粋」があっていいもんだなあと思いますけどね。
他に日本人形や兜などのケースの後ろにも使われています。
 
 

これは株券を作っているところにしかないスーパーキャレンダーという機械。
おーきかったです。音も大きいらしい。
株券電子化により常に稼働しているわけではなく、
特殊な紙の注文が入った時に使用しています。



出来上がった紙を裁断。




検品です。





この検品が神経を使うのです。
このお姉さんの右下にあるのは損紙。
あれだけ注意を払い工夫をしてもこんなに出てしまいます。
でも汚れといっても0.1~0.2ミリかしら、
鉛筆の先がちょんと付いた位のシミですよ。   でも損紙。

いくら原料に戻し再利用するといっても
ものを書いたりするには出荷できる製品となんら変わりのない紙・・・

「もったいないなぁ」
「せっかく漉いたのだ、なにかできることはないか」

そんな想いから、
山田兄弟製紙さんでは、製品の端紙を再利用し
久兵衛という和紙文具の商品を生み出しました。
 
どんなものがあるのだろう?という方は
こちらをご覧ください久兵衛HP
 
メモパッドなどとても人気があります。
また海外で久兵衛シリーズを販売もしているお店もあります。


久兵衛シリーズの紙はほんわかとしていて書きやすい!
達筆に見えちゃったりもする!かも!



通常のメモパッドは生成りのシンプルな表紙です


「どう命名したら良いか、浮かばなくって・・・」
と奥さんがおっしゃってたスケッチブック。
白一色ではなくて、色んな色・絵柄の紙が入っています。

 

A4ってどっこにでもあるんですが、
嬉しいことにA3があるんです!
A3って包装にも使えるし、ランチョンマットにも使える大きさ。
「なんかいい紙ないかなー」と悩んでいた私。
「見つけたー!!!」と心の中でマジのガッツポーズですよ。おほほ
 
こちらは作家のフジモト芽子さんオリジナルのステーショナリー。
フジモトさんの世界観とヨシ紙の色がベストマッチ♪
 
フジモト芽子さんとは、藤本義一さんの次女で、人気のイラスト作家です
 
 
 
左下のうさぎさんの挿絵は、雅楽師 東儀秀樹さんのイラストです。
(淀の音色)
東儀さんが使用している楽器のリードに、
同じ大阪・高槻市の鵜殿ヨシ原のヨシが使われており、
保全活動が縁で提供されたものです。
鵜殿ヨシ原保全活動についても、山田兄弟製紙さんのHPに
詳しく掲載されています。

東儀さんは意外にもモノづくりがお好きで、「無いものは作ればいい」と
本人もブログの中でおっしゃっています。
 
 
 
 
 いろいろと、 
 
 
 
❤なものが多数ありますね。


 

社長の奥様の、京代さんです。
お忙しいところ、無理言ってお邪魔しました。
工場も製紙の過程にも圧倒されました。

また、本当に素敵な久兵衛シリーズ。
和紙のこと、製品のことをお話するとき
とても楽しそうな笑顔が印象的でした。
もっとお話しを聞きたかったです。
またぜひ、よろしくお願いします。


作業をされてた皆さんも、お忙しい中申し訳ありませんでした。
「こんにちは」と皆さんから挨拶をしていただいたこと。
とても気持ちよく、楽しく取材することができました。
ありがとうございました。
 




 
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