昭和42年から一代でお客様との信頼関係を築きあげ、
同業者が次々店じまいする中、
今も尚、お客様のために畳づくりを続けていらっしゃいます。
今回はこれが、
こうなるまでを見学させていただきました。
まずはイ草の端を落とします。
専用の刃物を使います。もちろん越前産!
足元には切り落とされたイ草の山。
そして業務用のミシンでヘリとなる布を縫いつけてゆきます。
織物業が盛んな旧今立地区ですので、以前はヘリの生地も近所で調達出来ていたそうですが、
畳の需要の低下で作られなくなり、今では県外から取り寄せているそうです。
同時に端の余計な部分も切り落とされます。
以前は畳の台は全て藁で出来ており相当に重かったそうですが、
現在はスチロールが一般的でずいぶん軽くて運びやすくなったそう。
手際よく片づけられていきます。おそらくご主人綺麗好きです。
今度はヘリの布を折り返して、仕上げていきます。
布の下には厚紙が重ねられ、それをしっかりきれいに癖付けすることで、
仕上がりも美しく、ヘリも長持ちします。
太い針!!
今度は角度を変えて縫います。
これを以前は手でやっていたと思うと、気が遠くなります。。。
ぴしっと仕上がったヘリを見ると
「その日その日無理せず丁寧に作っています」というご主人の
気持ちが伝わってくるようです。
畳のある生活をもっと見直して大切にしてゆこうと思いました。