丸二紙器工業所さんではもともと紙と紙を貼り合わせる貼合(てんごう)加工を専門にされていましたが、現在では貼合加工から紙器製品になるまで一貫加工製造をおこなっておられます。
こちらが貼合機。糊付けされた紙がローラーでぴったり圧縮され、貼り合わされて出てきます。
二枚の紙が一枚に。境目は全くわかりません。
こちらが断裁機。紙工業者さんなら必ず持っておられるという、なくてはならない機械です。
大きく分厚い紙もざっくり切れてしまいます。ぞくっとするようなしっかりした刃。
断裁機で大きさを切りそろえたら、次は折り目となるところに溝を作ってゆきます。
この機械の設定はまさに職人技。紙の厚さや性質を熟知していないと切り落としてしまいます。
さらに四角を落とし、縁を立ち上げて、
留めます。
一枚一枚ローラーで送られてゆきます。
上部からは糊がドクドク注がれて。
糊が均一に乗せられて出てきたところに、奥様がスタンバイ!
見ていて気持ちのいい手さばき。
そして仕上げはこちらの機械に。それだけ見てもどう使うのか想像がつきませんでしたが、使っているのを見ると単純明快で面白い!
おせち弁当の箱が完成!食後は内箱を外して使えると聞いてほっとしました。綺麗すぎてとても捨てられません。。。
紙を貼る作業はどこの作業場でも女性が行うことが多いそう。箱の醸し出す雰囲気からなんとなく納得できる気がします。
~ 番外編 (トムソン加工) ~
こちらはオリジナルの形を打ち抜く機械。
溝がついた板(面板)のうえに、
一枚紙を乗せると、そのまま板ごと機械に入ってゆきます。
ガチャン。反対側から出てきたときには、
形が出来上がり。
この機械の中の上部には特殊な刃の付いた木型が設置されていて、
溝が付いた板(面板)との間に上下で紙を挟んでガチャンとする訳です。
この木型は、専門の業者さんに発注するそうですが、図面を起こすのはご主人。定番の型があるわけではなく、注文に応じて図面から作るというので、まさにオリジナルなのです。
丸二紙器工業所さんで使われている機械は半自動のものが多く、ご主人や奥様が手作業でおこなわれている部分が多くあります。その分、細やかな注文にも応えることができ、多種少ロッドの受注が可能というわけです。
これから紙の箱を見る度に、丸二紙器工業所さんのかな、と思ってしまいそうです。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
0 件のコメント:
コメントを投稿